2025年12月1日月曜日

2025年度冬季大会のご案内

 2025年度冬季大会を下記の通り開催いたします。
 対面ベースの開催(オンライン併用)となりますので、奮ってご来場いただけますよう、ご案内申し上げます。

日程:2025年12月21日(日) 13:00~17:00(予定)

会場:宮城教育大学

(仙台市営地下鉄東西線青葉山駅より徒歩10分)

〈プログラム〉

運営委員会(11:30~12:30) 
会場:宮城教育大学 3号館  国語教育演習室(3階)

2025年度冬季大会(13:00~17:00) ※受付 12:30~ 
会場:宮城教育大学 2号館1階 210教室

■開会の辞 (13:00) 

■自由発表 (13:05~13:45)
石上真理氏(東北大学大学院博士課程2年)
 井上ひさし『新釈遠野物語』論 ―キャラクター化する「ひょうはくきり」

■〈特集〉宮沢賢治と「子ども」の文学 (14:00~16:50)

〈司会〉中地文氏(宮城教育大学教授)
〈ディスカッサント〉阿部愛美氏(花巻東高等学校教諭)

研究発表

宮川健郎氏(武蔵野大学名誉教授)
 宮沢賢治、テクストの子ども性

押野武志氏(北海道大学大学院教授)
 賢治童話における死に別れる子どもたち

大沢正善氏(岐阜聖徳学園大学名誉教授)
 「アドレッセンス」の展開

【企画の趣旨】
 宮沢賢治の研究・評論は毎年100篇以上発表されているが、賢治文学にとって童話とは何だったのか、童話というジャンルはどのように活かされているのか、童話の試みはどう展開しどこへ向かったのか等の問題はまだ十分に解明されているとは言い難い。そこで今回の特集では、童話というジャンルの内包する「子ども」に焦点を当てて、賢治童話のテクストの特徴や、登場人物またはモチーフまたは読者としての「子ども」への意識のありよう、その表象・展開等を多面的に探ることにする。
 研究発表は、東北支部の草創期からの会員で賢治研究の第一線で活躍する3名にお願いした。この特集を通して、賢治文学の解釈・考察がさらに豊かになるとともに、童話というジャンルの可能性をめぐって新たな発見があることを期待している。
 なお、賢治の詩形式の心象スケッチ「金策」(「春と修羅 第三集」)に「十八や十九」歳を「こども」とする表現が見られることから、本特集における「子ども」は青少年も含むものとする。

■閉会の辞 (16:50)