2024年6月13日木曜日

2024年度夏季大会のご案内

 2024年度夏季大会を下記の通り開催いたします。対面ベースの開催(オンライン併用)となりますので、奮ってご来場いただけますよう、ご案内申し上げます。

また、変更が生じた場合には当ブログでお知らせいたします。

*オンライン参加をご希望の方は、以下から参加登録をお願いします。後日、参加URLや資料をお知らせします。

日時:2024年6月29日(土)

会場:弘前大学人文社会科学部棟(多目的ホール)

〒036-8560 青森県弘前市文京町1番地

〈アクセス〉JR弘前駅前(中央口)バス停【3番のりば】「小栗山・狼森線」または「学園町線」に乗車(15分)、【弘前大学前】で下車

【オンライン参加登録フォーム】


〈プログラム〉

13:00~13:45 運営委員会

14:00~16:30 大会(多目的ホール) ※13:45~ 受付開始

開会の辞

14:00~14:45 

笠間 はるな(宮城学院女子大学)

「〈番町の若旦那〉の周辺――樋口一葉「うつせみ」の成立-」

14:50~15:35 

張 昊(弘前大学大学院修士課程)

「堀辰雄『聖家族』論――表現方法のフランス文学からの受容」

15:40~16:25 

奥村 華子(山形大学)

「幻想の〈地図〉をひらくために──森崎和江の東北紀行文」

閉会の辞

16:35~16:55 総会


2024年6月2日日曜日

支部だより(本部HPリンク)

 2024年3月の日本近代文学会「支部だより」が、本部のHPに掲載されています。

(本部発行の「会報」に掲載する代わりにHPに掲載されることになりました。)

東北支部の活動記録も掲載しています。

支部「会報」の活動記録と合わせてご覧下さい。

日本近代文学会HP > 支部だより

2024年5月10日金曜日

発表者募集(2024年6月29日 2024夏季大会)

 日本近代文学会東北支部夏季大会

 2024年6月29日(土)午後、弘前大学人文社会科学部棟(多目的ホール)にて開催いたします。開催方法などの詳細は、随時、当ブログでお知らせいたします。

 つきましては、以下のとおり、自由研究発表の募集を行います。

 ご希望の方は、お名前(ふりがな)、発表題目を、郵送またはメールで事務局までお申し込みください。応募が多数の場合、運営委員会で検討し、今大会でのご発表を見送らせていただく可能性がありますが、ご容赦ください。

1. 申し込み締切 2024年5月31日(金)

2. 申し込み先

〒990-8560 山形市小白川町1丁目4−12

山形大学地域教育文化学部 山崎義光研究室内

日本近代文学会東北支部 事務局

yyamazaki[アットマーク]e.yamagata-u.ac.jp

2023年12月4日月曜日

日本近代文学会東北支部2023年度冬季大会/東海支部第75回研究会  合同開催

2023/12/20変更版掲載

※プログラムが一部変更となりました。

 開始時間には変更ありません。

◆日時:2023年12月23日(土)13時~17時 

◆会場:仙台市青葉区川内27-1

東北大学川内南キャンパス文学部第一講義室

◆開催形態:対面(+東海支部会場とオンライン中継)


◆プログラム

運営委員会(11:30~12:30)

東北支部2023年度冬季大会/東海支部第75回研究会 (13:00~17:00)

※受付 12:45~

■開会の辞 東北支部長 井上諭一

■研究発表

◯13時05分~14時00分

飯野向日葵(東北大学大学院文学研究科博士課程前期1年)

発表題目:海野十三における蠅―生体と機械の境界撹乱―

コメンテーター:小松史生子(金城学院大学)

◯14時10分~15時05分

久永うらら(金城学院大学大学院文学研究科後期課程国文学専攻1年)

発表題目:科学者の光と闇――森鷗外「魔睡」論――

コメンテーター:井上諭一(弘前学院大学)

◯15時15分~16時10分

片 鐘煥(ピョン・ジョンファン 名古屋大学大学院 人文学研究科博士後期課程 1年)

発表題目:遠藤周作の『深い河』に関するエコクリティシズム的考察

コメンテーター:渡部裕太(福島工業高等専門学校)

■閉会の辞 東海支部長 宮崎真素美


◆発表要旨

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◯飯野向日葵(東北大学大学院文学研究科博士課程前期1年)

発表題目:海野十三における蠅―生体と機械の境界撹乱―

発表要旨:

海野十三は、「恩恵と迫害の二つの面を持つのが当今の科学だ」という認識のもと、多くの科学小説を発表した。そのなかで、人造人間やサイボーグを描き、人間と機械の境界の揺らぎを描いた。また、「電気鳩」「青い兵隊蜂」「じんぞうねこ」のような動物ロボットも描き、動物と機械をも結びつける。このような発想には、機械技術の進歩や戦争を背景としながら、海野の人間と技術への分析的なまなざしと、科学のあり方を問い直す姿勢が表われている。これら人間と動物に加え、海野の小説において繰り返し描かれる存在が蠅である。蠅は、機械と結びつくだけでなく、さまざまなかたちで生体と機械との境界を撹乱するものとして現れる。

本発表では、「蠅」を手がかりとして「俘囚」「蠅男」への連関、「ふしぎ国探検」への接続を明らかにする。このような「蠅」の変奏のなかで、科学技術の用い方や蠅と人間の関わりを分析することを通じて、海野の小説における生体と機械の境界撹乱の様相を探る。

__________

◯久永うらら(金城学院大学大学院文学研究科後期課程国文学専攻1年)

発表題目:科学者の光と闇――森鷗外「魔睡」論――

発表要旨:

 本発表では森鷗外「魔睡」(1909)を対象に、妻を媒介にして、磯貝医師が大川博士に対し間接的に催眠術を施すというテクスト構造に注目したい。本作は磯貝が大川の妻に催眠術を施し、凌辱した疑いが語られる短編小説であり、先行研究では抑圧された〈性〉を顕在化させる装置としての催眠術という解釈がなされてきた。

 一方、催眠術を介した、大川と磯貝という二人の科学者を表裏一体の人物として語るテクスト言説のありようは、大川を信頼できない語り手に変化させる。その叙述は当時の科学言説の通俗化を背景にした〈語り=騙り〉の戦略性をうかがわせ、後の夢野久作「ドグラ・マグラ」(1935)などに見られる〈狂気の語り〉の流行を遠く用意するものであったのではないだろうか。

 本発表は鷗外「魔睡」において催眠術がおよぼすテクスト構造への影響を、科学/疑似科学を語る当時の言説場の分析と絡めつつ、物語の〈語り〉の系譜という視点で考察する。

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◯片鐘煥(ピョン・ジョンファン 名古屋大学大学院 人文学研究科博士後期課程 1年)

発表題目:遠藤周作の『深い河』に関するエコクリティシズム的考察

発表要旨:

戦後日本のカトリック文学を代表する作家遠藤周作の最後の純文学書き下ろし長篇小説である『深い河』の根底には「母なる神の河」が流れている。本発表では、このような神聖なる河に対して自然を大切にした遠藤の思想に基づき「エコクリティシズム」からの考察を試みる。また、「深い河」と共鳴した二人の人物、これまで「人生」より「生活」を追求してきた中年男性磯部と、虚無感に苦しむ愛の種火のない女性美津子のベナレスへの旅路に着目し、「失われた愛を求めて」いる彼らにとって「深い河」の意味は何なのかを分析する。『深い河』はヒンドゥー教の聖地ベナレスを舞台にし、そこでのキリスト教とその信者の物語を描く作品である。このように複数の宗教的観点が含まれている本作品の特徴、すなわち「宗教多元主義」的要素をエコクリティシズム的アプローチを通じて明らかにし、自然との共存と人間の相互理解を求めた遠藤の最後のテーマを究明する。

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2023年9月1日金曜日

2023年度冬季大会 発表者募集

 日本近代文学会東北支部冬季大会を12月23日(土)午後、仙台市内(会場未定)にて開催いたします。 
 今回は日本近代文学会東海支部との合同開催となります(サテライト方式)。ただし、コロナ流行の状況によりオンラインでの開催に変更する可能性があります。 

 つきましては自由研究発表の募集を行います。
 ご希望の方は、郵送又はメールで事務局までお申し込み下さい。
 応募数が2名を上回った場合、運営委員会で判断の上、今大会でのご発表を見送らせていただく可能性があります。 

 1. 申し込み締切 2023年10月15日(日) 

 2. 申し込み先 
 〒990-8560 
 山形市小白川町1丁目4−12 
 山形大学地域教育文化学部 山﨑義光研究室内
 日本近代文学会東北支部 事務局 
 yyamazaki[アットマーク]e.yamagata-u.ac.jp 

 3.募集人数 1~2名 

 4.応募要項 ①氏名(ふりがな)、②発表題目、③要旨(400字程度)を明記したものを文書作成ソフトもしくは手書きで作成し、お送りください。 

 5.発表時間 発表は1人50~55分程度(発表時間は最大30分、コメント・質疑の時間は発表人数に合わせて20~25分)を予定しています。

2023年6月12日月曜日

2023年度夏季大会のご案内

 日程:2023年7月8日(土)14:00~17:40

会場:日本現代詩歌文学館 会議室

   〒024-8503 岩手県北上市本石町2-5-60

  *JR北上線「柳原」駅下車、徒歩3分。

現在、対面+オンライン開催を予定しております。

変更が生じた場合には当ブログにて通知いたします。

オンライン参加申し込み


〈プログラム〉

運営委員会(12:30~13:30 日本現代詩歌文学館 和室)

2023年度夏季大会

※受付 13:40~ 会議室

■開会の辞

■自由研究発表(14:00~14:45 予定)

横手一彦氏「小さな記録の再現―長崎(浦上)原爆の〈視覚資料〉と〈文字資料〉を括る」

■特集「宮沢賢治文学とその受容」

研究発表(14:55~15:40 予定)

大沢正善氏「新美南吉と宮沢賢治」

講演(15:50~16:50 予定)

松元季久代氏「宮沢賢治の「おかしな世界」との出会い-〈ソシュールと記紀歌謡〉からの道のり-」

トークセッション(16:50~17:30 予定)

■閉会の辞


2022年12月2日金曜日

2022年度冬季大会のご案内

日程:2022年12月17日(土)

会場:東北大学川内南キャンパス(仙台市青葉区川内27‐1)

 文学部第1講義室

(行き方)

「仙台」駅より、地下鉄東西線「川内」駅下車

会場地図】 Cエリア C18 中講義棟 2階 第1講義室

共催:東北大学現代日本学研究室


現在、対面+オンライン開催を予定しておりますが、新型コロナウイルスの感染状況により、オンライン開催のみとなる可能性がございます。その場合は当ブログにて通知いたします。

*オンラインで参加するための情報や、電子版資料についてお知らせしますので、参加申し込みをお願いします。

オンライン参加申し込み


〈プログラム〉

●運営委員会(13:00~14:00) 


●2022年度冬季大会(14:30~18:00)

受付(14:15~)

■開会の辞

■特集「昭和初期における明治表象」

研究発表(14:40~16:00 予定)

今井瞳良氏「『狂った一頁』が見つめる精神病」

岡英里奈氏「昭和初期における『破戒』の改訂と映画脚本」

松本拓也氏「幸田露伴「鵞鳥」論―妻・職人・明治天皇―」

講演(16:30~18:00 予定)

成田龍一氏「1928年前後、大日本帝国の歴史的想像力」

■閉会の辞